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Fall's Moon Garden

ネトゲプレイ雑記帳。現在主にトリックスター・タルタロスオンライン/たまに二次創作とかカオスログとか要は閲覧多少注意です

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相方の宅の獅子と、うちの末弟のお話@クリスマス\(^o^)/


<主成分>
・ベリランス×バートレット
・表面は悪友同士
・電波
・ほんのりグロ
・ラブ成分なし

アレルギー反応起こさない方のみどうぞー(^ω^)
小説むつかしいぜ

---------------キリトリ---------------








捧げるはワインの如き鮮やかな赫







__BLOODY RED







やはり”今日”という日は単なるゲーム内でのイベント開催期間、という訳ではないようだ。

「人いっぱいだ」

うえ、と大袈裟に舌を出して心底うんざりした様子で、ライオンの尻尾をで仮装した少年───ベリランスは辺りを見回した。
現在、『トリックスター』ゲームは、主催であるメガロカンパニーが月一に催しているイベント真っ最中であり、ここ、クリスマスガーデンはそのイベント期間限定で開放されている特別な場所となっている。
日が落ちて夜色の空を背景に、辺り一面の銀世界と、その中心に高くそびえ立つ、これまた雪を被ったような真白いツリーには、クリスマスを祝うそれらしい装飾が施されており、その麓ではその名前とはイメージのかけ離れた、タンクトップ姿の寒々しい格好をしたサンタクロースが、イベントを達成した冒険者たちを相手にアイテムの交換を引き受けている。
常ならば、イベント限定のアイテムにごったがえしていそうなその老人の周りに今は人はまばらで。
それにも関わらず、広場には人で溢れ返っているのは、やはり今日という日が特別だからであろう。

「見てよこのカップルの山々。そんなに一大イベントだっていうんなら、とっとと島を出て日常で過ごせばいいのにねー」
「それでも普段のイベント期間中よりはずっと人が減っていると思いますが」
「今回開催期間長いんでしょ?年末年始は島から出て、向こうでゆっくりしたらこっちに来るんじゃない?」
「まあ、そんなところでしょうね」
「でもバートはいっっっつでも島にいるよね」
「それは兄さんに言ってください。それにお前に言われたくない」

きこえなーいと耳に手を押し当てて、同じくライオンの仮装──厳密には仮装でないのだが─をした青年を置いて、ベリランスは広場の真ん中へと駆けてゆく。
中心の一際高いものと、広場を巡るように立てられたツリーの頂点の間には、イルミネーションが橋掛けられて、夜の闇を柔らかな光で辺りを照らしている。
溢れ返るプレイヤーの大半はカップルのようで、皆広場内の思い思いの場所で語らったり、クリスマス風のデコレーションを眺めているようだった。



イベントチケットを交換しに行くと、恐らく彼の下宿先キャンプの長であり、ギルドのマスターでもあるフォックスの少女に言われ(半ば脅され)たのだろう、ベリランスが青年──バートレットを訪ねに来たのが黄昏の頃。
そこからあれが足らない場所を間違えたと散々振り回されて、ここ、クリスマスガーデンに着いたのは今しがた。
とっぷりと日も暮れ、イルミネーションが広場を華やかに見せるその頃合であった。
入口から少し離れた、広場の片隅にもカップルや、ギルドの仲間内と見受けられるグループがどやどやと集まりだして居た堪れなさを感じると、相方が向かったその中心を視界の隅に置きつつ、バートレットはさりげなくその場から移動する。
擦れ違い様に、女性の集団が小さく黄色い声を上げるが、気にしない様子で脇をすり抜け。
雪化粧した風景に溶け込むような銀というよりも白に近い肩口までの髪と、相反した闇色のロングコート、そして長身。
有り体に言ってしまえば目立つ容姿が、否が応にも人の目を惹きつける。
だが、バートレット本人はそうした色目的な意味における自身の容姿に関しては、特に何の思い入れもなく、頓着はしない性質だった。
彼が容姿に関して人の目を気にする理由は、もっと別のところにある。
少しばかり移動すると、広場の中央から離れる見慣れた、ウェーブがかった金髪が見えて。
探すように辺りを見回す様子のあと、目当てを認めれば、悠々と歩いて近づいてきた。

「おまたせー」
「そう思うなら少しくらい態度で示せ」
「あ、こんなの貰っちゃったよ」

人の話を聞け、という言葉を飲み込んで、ベリランスが鞄から取り出したものを見つめる。

「……高級ワインとロールパン?」
「ツリーのとこでシープの女の子が撒いてたよ。ロールパン初めて持ったけどこれ重いよ、バート持って」

にこりと、それこそ天使のような笑顔を浮かべて、有無を言わさず重いロールパンを投げ渡す。
これは何か文句のひとつでも言うだろうというベリランスの予想は外れて、バートレットはどこか神妙な面持ちで、手元のパンとベリランスの持つワインとを交互に見つめていて。
約頭ひとつ分身長が高い相方の顔をベリランスが覗き込んだときに、ようやく口を開いて一言。

「……あぁ、クリスマス、か」
「………」

訳解らないし。
ベリランスがそう口にするのと、手にしていたワイン瓶を地面に叩きつけたのはほぼ同時であった。
ぼす、と鈍い音を立てたワイン瓶は、雪が緩衝材の役目を果たしたのだろう、幸いにも割れることなく真白に埋もれる哀れな姿を晒している。
突然の奇行に、周りの人間が呆気にとられているのを察したのか、バートレットはワインを拾ってベリランスの首根っこを掴むと、そのまま比較的人の少ない入口側へと移動した。

「お前……ここが普通に地面だったら割れてたんだが」
「バートが訳わかんないこと言うから悪いんだよー」

首を掴まれたこともあって、明らかに不機嫌な声色。
少年めいた大きめの目を吊り上げて、少し下の視線から睨めつけるベリランスに、バートレットはひとつ溜息をついて。

「……パンは救世主の肉、ワインは血。そして今日はクリス」
「クリスマスだからだよね!」
「………」
「それくらい知ってるよー」

金色の髪と瞳、少々小さ目の体躯に無邪気な笑顔は愛らしいそのものなのに、どこか喰えない。
先程の睨みつけた形相とは打って変わったその表情に、バートレットは何か言いかけようとして口を噤んだ。
彼が調子がよくて、気分屋なのは、今に始まったことではないと知っているから。
機嫌がよさそうなベリランスは、そのままバートレットの持つワインとパンに注がれて。

「……肉と…血、ねえ」
「まあ、比喩的なものだろうが」
「んー、てことはー」
「……?!」

おもむろにバートレットからワインとパンを引っ手繰るように奪う。
パンを雪の上に投げ捨て、持っていたらしいナイフで器用にワインのコルクを抜く。

「おま……」
「えへへーこれで殺人現場の出来上がりってことだよね?」

どぼどぼと惜しげもなくワインをロールパンにぶちまけて、ベリランスはにこりと笑う。
絶句したように口元に手をあてて、バートレットは暫し視界を彷徨わせていたが、

「………信望者に見られていたら、あまりいい印象じゃないな」
「ん?バートってば神様信じてる?」
「……別に。精神的な拠り所としての対象なら否定するつもりはない」

それもいい印象じゃないでしょ。
空になった瓶をバートレットに押し付けてベリランスは言う。
言ってから、そういえば彼は人間でなかったと思い当たったが、ベリランスにしてみればそれは些細なことでしかない。
人間だろうが悪魔だろうが天使だろうが、何を信じる信じないも自由。
彼にしてみればその程度のことなのである。







PiPiPi...



ふいに流れる携帯電話の着信音。
無機質な電子音に気付いて、お互い電話を引っ張り出す。

「…はい」

応じたのはバートレットの方だった。
暫く応対してやがて通話終了すると、ベリランスに向き直る。

「そちらのイリヤスさん達が、こちらのキャンプにいらしてるみたいですよ」
「リヤスねえさん、レイスさんに会いたがってたからねえ」
「アイテム交換終わったらこっちに来るように、だと」
「それじゃあ早くかえろっか。あー寒いさむい。風邪引いたらバートのせいね」
「”子供は風の子”という言葉が日向さんたちの国にあるんだそうですよ」
「それカゼ違うし」
「メガロにいるらしいが……まあ携帯で飛べばいいな」

ベリランスのツッコミを無視して、そのまま携帯電話のテレポート機能を弄っているバートレットの足を勢いよく蹴り上げる。
が、ある程度予想されていたのか軽々とかわされて、ベリランスは自身の目線より幾らか高いバートレットの顔を睨んだ。
イルミネーションの仄明かりに浮かぶ、おおよそ人間離れした白い肌と髪、少し色の入ったグラスの向こうにある、瞳。
ベリランスの金色のそれと交わって、次の瞬間には顔を逸らされる。






白と 。





「…あ、操作間違えた、このチビ…ッ」

ベリランスの蹴りをかわした際に誤操作したのか、悪態づいてまた電話を注視するバートレットにも構わずに、ベリランスは足元を見下ろす。
既に水分を吸ってぐちゃぐちゃになったロールパンと、色味の薄くなったワインレッドとが、無残に残されていて。
穢れを知らない真白に、酷く不似合いな様を晒している。





これが赫だったらいい。





赤い赤い、鮮血の赫。
ずっと以前に一度だけ。
ほんの戯れのつもりで隙をついて彼のグラスを奪ったことがあった。
薄い色の入ったグラス越しから、恐らく赤系の瞳だと予想していたベリランスが初めて何も通さずに見ることが出来たそれは、まるで空気に触れたことのない鮮やかな血を溜め込んだような色で。
思わず息を呑んで見つめてしまったせいで、次の瞬間にグラスは元の場所に収まってしまったのだけれど。





あの日、あの瞬間から、あの色が忘れられない。
白に映える、赫い色。





あの雪の上なら、きっと赫い飛沫は薄まることはないだろう。
どこまでも白く、どこまでも赫く。

どんな宝石にも興味はないけれど、あの石だったら、大切に持ってやってもいいかもしれない。



あの赫い、鮮血の色なら。












「───ランス?」




その声に意識が引っ張られた。

「───なぁに?」
「全く…人の話を聞いてませんね」
「バートがぼそぼそ話すから聞こえてなかったんだよ、うん」
「…チビだから耳も小さいんだな」
「ん?何尻尾引っ張ってイイの?」
「……止めろ」

腰に伸ばした手を強く掴まれる。
手袋越しにもバートレットの手が酷く冷たいと感じることが、彼を人でないと思わせるひとつだった。
バートレット自身もそれを知っていて、直ぐにその手を解く。
まるで血の通っていないような、それは正しく氷のよう。



この下に、あの赫が流れていると。



想像しただけで、ベリランスは眩暈がしそうな高揚感を覚える。

「何ニヤニヤしてるんですか」

気持ち悪い、とバートレットが言うのも構わないで、ベリランスは携帯電話を弄る。

「メガロだっけ?」
「先刻から何度も言ってる」
「いいじゃん減るもんじゃないし」
「…解らん奴だ…」

バートレットにはベリランスの真意は窺い知れない。

「じゃ、お先ー」
「今まで待たせておいてそれか」
「待ってくれなんて言ってないもん」
「………今まで先に行ってお前がふてくされてないってことがないんだが」
「え、何ー?」
「……もう勝手にして下さい」

まるで子供のようなやり取りと、淡い光を残して、クリスマスガーデンを後にする。









跡には、遠く聖なる日を祝う歓声と、哀れな贄が横たわるのみだった。




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2007.12.25 23:59 | 創作物展示 | TB(0) | コメント(3) |

ぎゃあああああああうちのランスくんが!ランスくんが電波だ!・ρ・
あの、雪の上に不法投棄してかないでください

ランバト!ランバt!!
え、ランダムバトルのことですよ^^

2007.12.26 09:52 URL | ゆちーたぬ@kckランス # [ 編集 ]

くぁwせdrftgyふじこlp;@:

こ、これは…
これはGJと言わざるおえない…

というか二人とも格好良いんですが惚れそうです惚れました
あわああわあししxししうわあわああ

(*゚∀゚)o彡゚ドS×ドS!(*ry



ごちそうさまでした(

2007.12.26 22:34 URL | ひの # [ 編集 ]

>>ゆちーfeat.ランスくん
ランスくんこんなでいいのかなランスくん
むつかしかったけど楽しかったぜ!
空瓶はバートがちゃんと持ち帰ったから!(
ランダムバトル!ランd(

>>ひのさん
( ゚ω゚):;*.ブッ見られてしまった
ランスくんは史上稀にみるドSですが、うちの末弟はそうかと言われると少々疑問です!(

お粗末様でした。
しかし全て読むと内容を忘れる呪いをかけてあります(

2007.12.27 00:13 URL | もへ@管理人 # [ 編集 ]













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