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Fall's Moon Garden

ネトゲプレイ雑記帳。現在主にトリックスター・タルタロスオンライン/たまに二次創作とかカオスログとか要は閲覧多少注意です

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某ぱぱへ捧ぐ。

<主成分>
・NPC絡みなので明示なし。タイトルと貢ぎ先で推測されると吉です
・略すとJR
・微糖



おkならレッツ↓

---------------キリトリ---------------










そういう、ある種の確信が、あるのだよ。










__hibiscus










360度あらゆる角度を塗りつぶす闇色が、円型に切り取られたガラスの幾つも敷き詰められて出来た床からも透かし見える。一瞬浮いているような錯覚を起こさせて、初めてここに足を踏み入れた者は仰天するだろう。黒の上に小さく輝く光の粒は、さながら夜空のようで。
部屋の奥の方で円状に光を放つワープポータルは、一方通行。つまり、出口としての役目しか果たさない。
では入口は、と問われれば、それらしきものは一つとして見当たらず。
完璧な、密室空間であった。

エピソード2。
『トリックスター』ゲームの謎を解き明かすという観点において、主軸として存在するクエストの一つとして数えられている。
そして、この異空間とも呼べる部屋こそが、そのクエストの工程の一つの為に特別に設えたものであった。



闇に翻るが影二つ。
一つは漆黒に緩く光を弾く長い銀の糸。翻る赤いマント、そして白いスーツに、顔をこれまた赤い蝶マスクで隠す紳士風の男性──この『トリックスター』ゲームを企画した張本人であるドン・カバリアの弟にして、大企業メガロカンパニーの副社長であるドン・ジュバンニその人だ。
相対するのは薄紫のショートヘアに、ラクーンをモチーフにしたブラウンの三角形の耳と、真っ赤なハイビスカスを頭に載せた青年。

この場では、ジュバンニを倒し、「ジュバンニの涙」を手に入れる事が目的となっている。
間合いを取っていた二人であったが、突如、赤いオーラ──バーサーク・スキルを纏ったジュバンニが、一気に青年の目の前に飛び込む。一瞬にして部屋を包む緊迫した空気。
振り下ろした拳があわやヒットするかに見えたが、バックジャンプで紙一重にかわすと、再び間合いを取るかのように走り出す。愛用の人参ハンマーをきつく握り絞めた。
まるでラクーンの防戦一方のように思われるが、しかし青年の身につける装備は冒険者の中でもかなり上級レベルの者が扱うそれである。

追いかけることなく走り出した背中を見送ったジュバンニは、口内で何事かと呟く。祈るかのように組んだ手をゆっくりと広げれば、そこからは雷が青白く迸り。
雷属性の魔法──ライトニング。
小さく連続した破裂音を鳴らしながらも、掌にボールのように収まったエネルギーに、満足そうに口の端を吊り上げれば、逃げる青年に視線を上げ。
ジュバンニはそのままボール投げの要領で相手の背中へと腕を振り被った。
雷光の尾を引いて勢いよく放たれたそれに気付いて、咄嗟に魔法反射の障壁を展開しようと試みたラクーンであったが、まるで自らに吸い込まれるかのように迫り来る雷の球をかわすことが出来ない事を瞬時に悟ると、カードを二枚取り出して投げつける。

鮮やかに直線を滑る二枚のカードと、ジュバンニの放った雷エネルギーがぶつかり合い。
ドン、と一際大きな爆発音を立てて、二人の間からもうと煙が立ち込めた。





肺に入ってくる不快感に思わず目を閉じたラクーンの隙を、男が見逃す筈は、ない。





「…ッあ?!」

灰がかった煙に乗じて、ジュバンニが一気に懐に潜り込む。
薄暗い煙の中で妖しいまでに立ち上る真紅のオーラに、見惚れそうだ。
まるでスローモーションを見ているかのように、腕がゆっくりと振り下ろされ。


蝶マスクに覆われた目はどのような表情を浮かべているのか、解らないけれど。
しかし口元ははっきりと、弧を描いて。










「出直してきたまえ」





腹に突き刺さる痛みに、青年の視界は黒から白へとフェードアウトした。
















遠く人の話し声。海鳥の鳴き声。そして細波の音。
鼻腔を擽る潮風に意識が引っ張られる。
薄く目を開けば、板張りの床を這う蟹と目が合った。

「残念だったな」

上から降ってくる声に、一気に思考が覚醒する。
ガバッと勢いよく立ち上がると、蝶マスクの男は一瞬驚いたようにその奥にあるアイスブルーの眼を丸くしたが、それも一瞬であり、すぐさま自信に満ちた笑みを貼り付ける。
フッと笑ってみせれば、青年はボロボロになった顔を朱に染めて俯くと、口の中でごにょごにょと何か言っているが、ジュバンニには解らぬことであった。
首を下げたせいでよく見えるようになった、柔らかく色づく薄紫が、少々煤けて灰ぼったくなっている。倒れた衝動であろうか、頭を彩る赤い南国の花も、花弁が折れていたりと酷く不恰好なのが思わず笑いを誘いそうだ。
余程、勝てなかったのが悔しいのだろうか。

「せいぜい精進して、私の涙を手に入れるといい」

殴られるのは正直勘弁したいのだがね、と本音を付け加えるのも忘れずに、そう言葉を贈って。

誤魔化すように、戯れのように。

可哀相な南国の花に手を寄せ。形を整えるように指で弄んでやれば、俯いたラクーンの肩が面白いように跳ね上がる。カンパニーから支給された偽者の尻尾が本物ならば、ぼんっと逆立っているだろうと想像すると、妙に微笑ましい光景だろう。
ややあって、気が済んだとばかりに頭から手を離せば、恐る恐るという具合で青年は顔を上げる。視線が、名残惜しそうにその手を追ったのに、ジュバンニは気付かない振りをした。



「お、リックやっぱココか」



リック、と呼ばれてラクーンが声の方向へ顔を巡らす。
つられるようにジュバンニも目を向ければ、長身のドラゴンの仮装をした青年がこちらへ向かってくるようであった。
露出の多いローブの腹部は、鍛錬によるものなのだろうか、魔法タイプのドラゴンにはやや不釣合いとも言える立派な腹筋が存在を主張している。
頭の高い所で一つに結わえた華やかな金髪と、整った容姿が人の目を惹く美丈夫だ。
その後ろを桃色の髪、シルクハットと眼鏡で洒落込んだ、これまたドラゴンの青年がゆったりとした足取りで追いかけて来るのが見える。
口振りからして、懇意な仲なのだろうかとジュバンニがそれぞれの情報を照会してみると、三人とも同じギルドに所属してることが解った。

「リックんは相変わらずご執心なんだねぇ」
「居場所がウブスだったから、まあ大凡見当はついたけどな」
「う、うっせ!」
「ジュ様、こいつ何回も来ていい加減飽きたりしてないか?」
「おいコラマチョ!」
「あははは」
「玄ちゃまでー!!」

リック──リックディックが顔を真っ赤にして暴れ出したのを、マチョことサリュードと玄冬とが大笑いで逃げる。
ジュバンニはその光景に呆れつつも、ある種の既視感を覚えた。

そういえば、この面子は以前メガロポリスの中央でも見かけていた、とふと思い出す。

人通りの多いメガロの真ん中で一際賑やかにしていたメンバーは彼等だったかと、まるで懐かしむようにジュバンニは密やかに笑みを漏らした。
ゲームの再構築化に当たって、彼の場所を離れたジュバンニにとって、あの騒がしい中央はどうなったのかと思う事もあったが、意外な場所で確認出来たようである。

そうやってジュバンニの目の前を占拠していた三人組を、一人の冒険者が見つめていた。身に着けている装備、連れているペット。何より、ジュバンニに対する些か緊張を帯びた眼差しが、「彼」の目的を物語っているようだった。

サリュードはそれを見とめて。

「…んじゃ、余り長居も出来ないし行くか?」
「他の人のクエストにお邪魔になっちゃうもんねぇ」
「んー…」

二人の促しに、不承不承と言いたげに口を尖らすリックディックは、玄冬に窘められるように手を引かれ、テレポートを担当する少女の方へと足を向ける。

「あ、そうだ」

突然声を上げたかと思うと、玄冬はぱっと身を翻し、ジュバンニの元へと駆け寄り。

「はい、ジュ様にー」
「…私に?」

リックディックがその光景にあー!ともぎゃー!ともつかない悲鳴めいた叫び声を上げる。
玄冬が差し出したのは、華やかな赤い薔薇だった。

「うちのちびっこ達から、ジュ様へ、だそうですよ」
「なかなか殊勝な事だな。有難く頂こう」

いえいえ、と笑って場を辞した玄冬の後ろには、今にも掴みかからんと鬼の形相のリックディックと、爽やかな笑顔で易々とその動きを封じるサリュードの姿。
ちびっこ…つまりはリックディックの息子たちの事なのだが、そのことはすっかり頭から抜け落ちているかのようだ。
駄々をこねる子供を連れて行くように、サリュードに首根っこを掴まれて退散するリックディックと、ジュバンニの視線が合う。
う、と言葉に詰まるように首を竦めるラクーンの青年は、何か言いたげに口を開き、

「        」

しかしその瞬間、光に包まれて彼等の姿はあっという間に霧散してしまった。










密室に招かれる目的は唯一つ、「ジュバンニの涙」を手にする事。
その為だけである。

しかしその目的を達成する為の壁は高く、到達する所かジュバンニの反則とも言える圧倒的な力の前に膝を付く者も少なくはなかった。
日々の鍛錬と、創意工夫、そして粘り強さを持ち合わせた者のみがその褒賞を手にする事が出来るのである。

そんな中、”彼”は。



「……全く、懲りない奴だ」




”彼”が消えたその場所を見つめる。

知っている。”彼”の目的は自分の涙では無い事を。

ジュバンニは、自らを殴り飛ばした冒険者達の名前を覚えている。それは今後成長してゆく彼等を見守る為でもあるし、もしかしたら自分を殴ったという事への逆恨みかも知れないが。

例外は、”彼”だけだ。




こう、毎日のように通って来られては、ね。




まるで恋慕う少女……などと言っては語弊があると思うが、似たようなものだとジュバンニは思う。
島のあちらこちらで、自分に向けられる視線に気付いたのはいつだったか。
そして、その視線の主に。



去り際に開いたリックディックの口からは、何の言葉も紡がれずに終わったが、ジュバンニには解る。
寧ろそれは確信に近く、宣誓も似ているだろう。

それでいい。

ジュバンニはそれを肯定する。








「あの、ジュバンニさんの涙が欲しいんですけど…」

おずおずと、先程サリュードの目に留まったプレイヤーが、ジュバンニの前に進み出る。
「エピソード2」クエストが公開された当初は大勢の者がジュバンニの下を訪れたが、日も経った今では、それも昔の話であった。
どこか緊張した面持ちは、冒険者にとって初めての挑戦である故の力みであろう。

「では私を殴ってみたまえ。勿論、タダで殴らせる訳にはゆかんが」

冒険者の表情がぐっと険しいものに変わる。
大きな壁からの誘いに、挑戦者の首が縦に振られ。見慣れた港の風景が闇にぶれて溶けていった。















「また、会いに来ます」














まるでお守りのように、紅色の薔薇に口付ける。
ハイビスカスは、もう少し鮮やかな赤色だっただろうか。



「なあ、リック」

私もそれを望んでいるとは、キミは想像もしていないのだろうね。









【腐蝕式】まめ太様ヘ捧グ
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2008.03.08 16:10 | 創作物展示 | TB(-) | コメント(7) |

も、もえてしまった・・・
普通に萌て悶えましたwwwwwwwwww
悔しいwwwwリックさんかわいいwwwwwww

じゅりっくはじまた\(^o^)/
これはやばいこれはまずいこれはいいこれはyr
/(^o^)\これは・・反則・・・!(

2008.03.09 01:20 URL | ジャックフィノ # [ 編集 ]

不覚にもジュ様にときめいたこれは惚れる
リックさんてら乙女ですね実に忠実です←

カバリア島||<ジュリックがはーじまーるよー!

2008.03.09 01:59 URL | 鬼の副長 # [ 編集 ]

これはジュ様惚れるわっ!!
きゅんきゅんしてるとこに自分出て吹いた(笑)
ジュ様に胸きゅんすぎて眠れない!!
どうしよう(・ω・)ふふふ

2008.03.09 02:20 URL | 玄ぱぱ # [ 編集 ]

どう見ても公式カプです本当にry
ジュ様は間違いなくおれのもの。
今夏一大旋風を巻き起こす予感\(^o^)/

ぱぱはしあわせです。
ありまとうひなちゃん…

2008.03.09 02:50 URL | リックディック # [ 編集 ]

米ありがとおおお
(拍手とか米の)反応だけが次の作品を作る糧になるのです←結論
それにしても貴方等ジュ様好きだな!!

>>ひのさん
りっくぱぱは乙女だと思うんですよ。
ちょっとへんなだけ!←

>>ふくちょさん
忠実ですか、他人様のキャラを使うのはイメージ壊さないかいつもギリギリの闘いですん/(^o^)\
広がれじゅりkkの輪!(

>>玄ちゃ
脇役としてお借りしましたすみません(
薔薇を手渡せるようなキャラで今まで書いてない…という選考基準に則り、こうあいなったのは裏事情(

>>ぱぱ
えへへえへ
これでJRが広がって、絵師さんがJRを描いてぱぱの元に送られてくるようになれれば息子冥利に尽きるってもんですYO
ぼくはししとたぬがあればそれで(ターン

2008.03.09 21:26 URL | もへ8@管理人 # [ 編集 ]

うひいいこれはいいジュ様!掘れそうでした(誤字)
ジュリックその後のお話も気になるね(*´ω`人*)

2008.03.10 01:50 URL | セリにゃ # [ 編集 ]

>>せりにゃん
ジュバンニ:┣¨┣¨┣¨
アッ違いますか

>その後
( ゚д゚)…
コメントが10以上ついたらかんがえまs←

2008.03.10 19:48 URL | もへ8@管理人 # [ 編集 ]













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